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新型インフルエンザ感染25カ国2,500人に CDC発表では米国1位に

2009.05.09

 世界保健機関(WHO)は8日(日本時間9日未明)時点で、新型インフルエンザ感染者が25カ国、2,500人、うち死者が44人になったことを明らかにした。新たにブラジルに感染者が出たのが注目される。

 感染者の国別内訳は、メキシコ1,204人、うち死者44人、米国896人、うち死者2人、カナダ214人、スペイン88人、英国34人、フランス12人、ドイツ11人、イスラエル7人、イタリア6人、ニュージーランド5人、ブラジル4人、オランダ3人、韓国3人、エルサルバドル2人、コスタリカ1人、コロンビア1人、グアテマラ1人、オーストリア1人、スイス1人、デンマーク1人、アイルランド1人、ポルトガル1人、スウェーデン1人、ポーランド1人、香港1人となっている。

 8日タイ・バンコクで開かれた東南アジア諸国連合(ASEAN)と日本、中国、韓国の緊急保健担当相会議に出席したチャンWHO事務局長は会議で演説し、この5年間における鳥インフルエンザ対応の結果、今は、これまでのどんな時期よりも世界はインフルエンザ世界的大流行への備えができていると、各国の努力をたたえた。同時に、現在の新たな脅威である新型インフルエンザウイルスが今後、どのように展開するかは分からず、唯一、確実に言えることはインフルエンザウイルスの行動が全く予測不能であることだ、と強調した。

 一方、米国の疾病対策センター(CDC)が8日午前(日本時間同日深夜)に発表したところでは、WHO公表値より米国の感染者数はさらに増加、1,639人とメキシコを抜いて、世界最高になった。最も多いイリノイ州は392人とさらに増加、続いてウィスコンシン州が240人に急増、ニューヨーク州174人、アリゾナ州131人、カリフォルニア州107人、テキサス州83人、マサチューセッツ州71人の順となっている。感染者の発生州も、南ダコタ州とワシントンD.Cでそれぞれ初めて1人の感染者が出て、43州(ワシントンD.Cを含む)となった。

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