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光を通し熱を反射する透明シート開発

掲載日:2008年9月18日

窓ガラスに張り付けると熱だけをカットしてしまう透明なシートを産業技術総合研究所の研究チームが開発した。

同研究所の外岡和彦・主任研究員と菊地直人・研究員が開発したシートは、プラスティックの一種、ポリカーボネートに酸化ケイ素、酸化チタン、銀を主成分とする厚さ0.3ミクロンの薄い多層膜を張り付けたもので、フレキシブルな性質を持つ。多層膜は、熱を運ぶ近赤外線を反射する機能を持っており、日射エネルギーの透過量を47%に抑える機能を持つ。他方、透過する光の明るさは78%確保できることが確認された。

このシートをビルなどの窓ガラスに張り付ければ冷房負荷を軽減し、大きな省エネ効果が期待できる、と研究チームは言っている。

太陽からの光に含まれる日射エネルギーは、紫外線が約6%、可視光が約46%、近赤外線が約48%を占めている。日射エネルギーの中の熱の部分は、近赤外線が担っており、近赤外線を反射することで窓から入り込む熱を遮断することが可能になる。冷房が必要な夏の昼間には、建物内に流入する熱量の71%が窓から入り込むとされている。

近赤外線を反射する透明シート
可視光の一部も遮断するため、外の景色が幾分青みがかって見える
(提供:産業技術総合研究所)
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