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治療中の診断も可能なPET装置開発

掲載日:2008年2月8日

がんの早期診断などに用いられている陽電子放射断層撮像(PET)装置としては世界で初めてとなる開放型の装置を、放射線医学総合研究所の山谷泰賀研究員らが開発した。

これまでのPET装置は、検出感度を高めるため被験者を囲むように放射線検出器が配置されている。その結果、患者は長いトンネル状の装置内に閉じこめられた形になり、心理的ストレスを高める原因になっている。新しく開発された装置は、円筒状の検出器部分が2つに分かれており開放空間があるため、患者の心理的負担を軽減することが期待できる。

さらに大きな利点は、この開放部分を利用して照射治療が行えるため、これまでは不可能だった治療中のPET診断が可能になること。特に、重粒子線や陽子線による粒子線がん治療装置と組み合わせると、ビームが照射された患者体内のがん標的部をPETで画像化して確認できることから、治療精度の向上に役立つと期待されている。

通常のPET画像 開放型PET装置で得られた脳の断層画像
通常のPET画像 開放型PET装置で得られた脳の断層画像
(提供:放射線医学総合研究所)
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