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世界一のスパコン目指し複合汎用システム採用

掲載日:2007年9月18日

次世代スーパーコンピュータの開発主体である理化学研究所は、超微細加工技術と光による信号伝送技術などを取り入れた複合汎用システムによりLINPACK性能(注)10ペタフロップスという世界最高性能の実現を目指すシステム構成を決定、発表した。

2009年度からの製造開始に向けて詳細設計を行い、10年度の稼働、12年の完成を目指す。

日本は、02年に運用を開始し、気候変動などのシミュレーションなどさまざまな分野で威力を発揮しているスーパーコンピュータ「地球シミュレータ」で、当時、世界一の性能を実現した。しかし、04年にIBMが開発したブルージーンに首位を明け渡して以来、新しい外国機種に性能を次々に追い越されている。

次世代スーパーコンピュータは、地球シミュレータ(LINPACK性能41テラフロップス)より、2桁以上、性能をアップした10ペタフロップスを実現することで、一挙に世界一の性能を持つスーパーコンピュータを目指す。第3期科学技術基本計画の国家基幹技術に据えられている。

地球シミュレータでも、5千キロワットもの電力を食う(電力料金にして年間5億円以上)ことから、消費電力をいかに抑えるかが、技術開発の課題の一つになっている。さらに、回路を微細化することによって、回路の絶縁が完全ではなくなり、何もしなくても電流がリークしてしまうという難問の解決も大きな課題となる。

次世代スーパーコンピュータの開発は、理化学研究所のほかに、富士通、日本電気、日立製作所のメーカー3社が共同であたることも正式に決まった。

(注)LINPACK=米国のテネシー大学のJ.Dongarra博士によって開発された行列計算による連立一次方程式の解法プログラムで、スーパーコンピュータの世界的な順位を示すTop500リスト(毎年6月と11月に発表)を作成するためのベンチマークとして用いられている。(理化学研究所のプレスリリースから) 

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