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希少元素・金属の代替技術開発計画スタート

掲載日:2007年7月19日

近い将来、資源量が需要に追いつかなくなるのではと心配されている希少元素・金属について、使用量の低減技術や代替材料の開発に文部科学省と経済産業省が合同で取り組むことになった。文部科学省の「元素戦略プロジェクト」、経済産業省の「希少金属代替材料開発プロジェクト」それぞれ7つの課題が採択され、公表された。

「元素戦略プロジェクト」は、希少元素や有害元素を使わなくても高い機能を持つ物質・材料を開発することを目的としている。材料を構成する元素が材料の特性発現にどのように寄与しているかを科学的に解明し、5年後に具体的な代替材料作成のための研究に取りかかることを目指す。

「希少金属代替材料開発プロジェクト」は、情報家電、ロボット、電池など新たな産業分野の拡大により需要が増大することが確実なインジウム、ディスプロシウム、タングステンの3希少金属に目標を絞る。5年後に「透明電極向けインジウム」、「希土類磁石向けディスプロシウム」、「超硬工具向けタングステン」の代替材料、使用量低減技術の実用化を目指している。

それぞれのプロジェクトに採択された課題と代表機関(括弧内はチームリーダー)、採択事業者は次の通り。

    (元素戦略プロジェクト)
    亜鉛に代わるアルミ合金系めっきによる表面処理技術=東京工業大学(水流徹)、アルミ陽極酸化膜を用いた次世代不揮発メモリ=物質・材料研究機構(木戸義勇)、サブナノ格子物質中における水素が誘起する新機能=東北大学(岡田益男)、脱貴金属を目指すナノ粒子自己形成触媒=日本原子力研究開発機構(西畑保雄)、バリウム系新規巨大圧電材料=山梨大学(和田智志)、スズ添加酸化インジウムに代わる二酸化チタン系透明導電極材料=神奈川科学技術アカデミー(長谷川哲也)、低希土類元素組成高性能異方体ナノコンポジット磁石=日立金属株式会社(広沢哲)
    (希少金属代替材料開発プロジェクト)
    透明電極向けインジウム使用量低減技術=東北大学など、透明電極向けスズ添加酸化インジウム代替材料=産業技術総合研究所、金沢工業大学、高知工科大学など、希土類磁石向けディスプロシウム使用量低減技術=東北大学など、超硬工具向けタングステン使用量低減技術と代替材料=産業技術総合研究所など

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