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耐久性のある味覚センサー実現

掲載日:2007年5月29日

高性能で耐久性に富む味覚センサーが、科学技術振興機構の委託事業で実現した。

九州大学大学院システム情報科学研究院の都甲潔教授らの研究成果を基に科学技術振興機構が、株式会社インテリジェントセンサーテクノロジーに企業化開発を委託していた。食品メーカーなどの商品開発現場で威力を発揮すると期待されている。

味覚は、機械的に測定する(デジタル化)ことが難しいとされていたが、都甲教授らは、食べ物の味物質が舌の脂質膜に吸着されると膜の内側と外側で電位差が生じることを利用し、人工脂質膜を用いて人間の舌と同様の電位差を生じさせ、これを測定によって、味覚をデジタル化(数値化)することを可能にした。

現在、人手に頼っている食品メーカーの商品開発現場の味覚検査などに使うためには、苦味・渋味・酸味・うま味・塩味という5つの味覚を同時に測定することや、数多くの検査によっても性能が劣化しない耐久性の向上が求められていた。

委託事業の結果、味覚センサーに使われる膜の材料を改良して耐久性を向上し、さらに、センサーの組み合わせを考慮して使用する物質を最適なものにすることで、従来より耐久性を10倍以上高め、検査に要する時間も短縮させることに成功した。

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