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統合失調症とうつ病のモデルマウス開発

2007.05.07

 代表的な精神疾患である統合失調症とうつ病のモデルマウスを、理化学研究所のゲノム科学総合研究センター個体遺伝情報研究チームが、カナダのマウントシナイ病院研究所、英国エジンバラ大学と共同で開発した。

 このモデルマウスは、統合失調症の関連遺伝子の中で主要な役割を果たすと見られていたDisc1と呼ばれる遺伝子を持つものの中から見つかった。

 3,000万の突然変異をマウス凍結精子として蓄積したマウスライブラリーから、高速度で変異を発見する理化学研究所独自の研究システムによる成果で、同じ遺伝子上の突然変異で統合失調症とうつ病を発症するモデルマウスを開発したのは、世界に例がない。

 これら精神疾患の解明や治療法の開発、さらには基礎研究にも役立つ貴重なモデル系として期待されている。

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