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米最高裁が温室効果ガス規制促す判決

2007.04.03

 3日の新聞各紙朝刊によると、米最高裁は、自動車からの温室効果ガスの排出規制を米政府に促す判決を、2日下した。

 ブッシュ政権は、温室効果ガスの排出削減に消極的な姿勢をとり続けており、米政府に政策変更を迫る判決、と各紙は報じている。

 この裁判は、マサチューセッツ州など12の州政府と13の環境保護団体が、連邦政府による二酸化炭素など温室効果ガスの規制強化を求めて起こしていた。

 米連邦大気浄化法は、新車からの大気汚染物質の排出規制を定めている。原告側が「二酸化炭素など温室効果ガスは、同法の規制対象」と主張したのに対し、米政府は「同法は、環境保護局に温室効果ガスの規制権限を与えていない」などと反論していた。

 米最高裁の判決は、判事9人のうち5人が規制に賛成、4人が反対という僅差だった。

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