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原子の移動も観測可能な電子ホログラム技術開発

2007.03.16

 原子配列を立体的に見ることができる高性能の電子ホログラムを、高輝度光科学研究センターと奈良先端科学技術大学院大学の研究チームが開発した。

 新しく開発された電子ホログラムの測定装置は、大型放射光施設「SPring-8」で放射光励起された電子を利用し、1枚の電子ホログラムで、102個もの原子配列を見ることができる。

 この能力は、従来の電子ホログラム技術より10倍高く、測定時間も0.1秒程度と数百万分の1ですむことから、触媒反応や微細構造の生成を、原子レベルでリアルタイムに立体映像化できる。

 触媒の性能向上や、半導体の品質向上などの研究開発に役立つ、と研究チームは言っている。

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