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ツシマヤマネコ東京、横浜でも分散飼育

2006.10.02

 絶滅が心配されているツシマヤマネコの保護増殖のため、福岡市動物園で飼育繁殖されているうちの2頭ずつが、東京の「井の頭自然文化園」と横浜市の「よこはま動物園」に移され、分散飼育されることになった。

 両園に移されるのは、オスとメスの各1頭。人に慣れるのを防ぐために原則として公開されない。

 また、遺伝的多様性を高める目的から、福岡市動物園で昨年度と今年度に生まれた中の3頭を対馬に里帰りさせ、また野生復帰が困難であると判断される2頭を、対馬野生生物保護センターから福岡市動物園に移す。

 ツシマヤマネコは長崎県対馬だけに生息し、かつては島内全域にわたり広く分布していたが、生息環境の悪化などによって、現在は絶滅危惧種となっている。環境省が昨年9月に発表した調査結果によれば、野生の生存数は80−110頭と推定されている。

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