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中国への特許出願急増アジア全体では遅れ

2006.09.19

 海外への特許出願数は、中国で急増しているものの、世界全体では米国、欧州に比べ劣っており、特にアジア向けで遅れをとっていることが、特許庁の年次報告で明らかになった。

日本企業が国内で特許出願したもののうち、海外にも出願する件数の割合(グローバル出願率)は年々増加しており、2004年に21%になった。しかし、米国(44%)、欧州(60%)に比べると低く、国際的に見ると日本はまだ国内の出願に偏っている。

中国への特許出願は、日本企業の中国重視を反映して、2004年に26,000件と、2002年に比べ65%の大幅な伸びを示した。2003年以降、欧州への出願数を上回っている。

 他方、アジア全体では、90年代に生産拠点のアジア移行が進んだにもかかわらず、特許は積極的に出願してこなかったこともあり、米国に比べ大きく遅れをとっている。

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