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深部がんの新治療法研究開発スタート

2006.07.11

 新エネルギー・産業技術総合開発機構は、治療のしにくい深部にあるがんに効果的なピンポイント医療を目指した研究開発をスタートさせる。研究開発を委託する5つの大学、企業を10日、公表した。

 委託先は、東京女子医大、慶応大と、日立製作所、ナノキャリア、日立メディコの3社。研究開発費総額は1億6,000万円で、期間は1年間。

 深部の肺がんやすい臓がんに対しては、薬物をがんの部位だけに効果的に送り込むドラッグデリバリーシステム(DDS)と呼ばれる治療法が試みられている。しかし、周囲の正常細胞を痛めずに病巣だけを破壊することが非常に難しいため、十分な治療効果が得られていない。

 研究開発は、超音波、放射線、磁場、光・レーザなど外部エネルギーを用いた治療システムを、DDSと組み合わせることにより、より効果のある次世代DDS治療法の可能性を探る。

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