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ごきぶりゾンビ 捕食寄生の神経科学

掲載日:2017年1月5日

ごきぶりゾンビ 捕食寄生の神経科学
  • エメラルドゴキブリバチという熱帯性のハチは、ぎょっとする手段を使ってわが子を育てる。生きたゴキブリに卵を産みつけ、そのゴキブリを孵化してきた幼虫の餌にする。「捕食寄生」と呼ばれる生活環だが、特にこのハチはゴキブリを麻痺させて利用するために、特別な“毒液”をゴキブリの脳に注入し、行動と代謝を変えてしまう。ゾンビ化したゴキブリは、なすすべもない。このほかにも多くのハチが複雑な毒液を用いてクモやイモムシに捕食寄生している。なかには他の捕食寄生バチの幼虫に捕食寄生する例まである。毒液の神経作用を含め、進化が生んだグロテスクではあるが驚きに満ちた生存戦略を紹介する。

 

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