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特集:人新世を考える(前編) 遺伝子改変人類が誕生?

掲載日:2016年10月27日

特集:人新世を考える(前編)
遺伝子改変人類が誕生?
  • ゲノムDNAを改変する新しい技術の登場で、標的遺伝子を容易に操作できるようになった。CRISPR/Cas9に代表されるゲノム編集技術は農作物や医薬だけでなく、ヒトの遺伝子改変にも有効だ。遺伝子疾患のほか、最近では男性不妊の治療法としても関心が寄せられている。胚の遺伝子操作に比べ、精原幹細胞の改変は心理面でのハードルが低く、目的の遺伝子のみをターゲットにする手法も確立している。しかし改変遺伝子は次世代に受け継がれるため、ゲノムを改変した新人類の誕生を危惧する声もある。人類はこの技術を制御することができるのか。技術的な課題はほぼクリアされ、体外受精クリニックで開始される日はそう遠くないとみられる。

 

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