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すぐに診断、素早く治療 - 病原体ナノセンサー

掲載日:2016年3月28日

病原体ナノセンサー
  • 一般に感染症を確定診断するための病理検査には数日かかる。血液や尿といった試料に含まれるマーカー分子(病原体のDNAなど)がわずかで、検出が難しいためだ。この数日のタイムラグの間に、患者は誤った薬を処方されたり病状が悪化したり、致命的な感染症の場合には命を落としかねない。これに対し著者のグループは、血液を1滴たらすだけで20種類ほどの細菌感染の有無をわずか20分ほどでいっぺんに判定できるプローブを開発した。超微細な構造を利用して感度を高めたのがミソで、近く臨床試験を始める。ナノテクを活用した同様の医療用センサーがこのほかにも開発されており、医療の現場を大きく革新することになりそうだ。

 

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