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百見は一聴にしかず - 隠れたパターンを探し出すデータ可聴化

掲載日:2015年7月21日

百見は一聴にしかず - 隠れたパターンを探し出すデータ可聴化
  • 「百聞は一見にしかず」というように、人間は視覚に多くを依存している生物だが、実は聴覚には情報処理の点で視覚に勝る優れた特徴がある。目で識別できる光の点滅は毎秒50回から60回くらいまでだが、耳はわずか数ミリ秒間に生じた音の変化を検出できる。つまり時間分解能が高いのだ。これを科学データの解析に生かす試みが進んでいる。数値やグラフのデータを音に変換する「データ可聴化」という手法で、例えば1年分の時系列観測データを数時間の音声ファイルに圧縮して聴くことにより、目では決してとらえられないパターンを耳で検出できる。すでに天文データの解析やがん細胞の識別などに利用が始まっている。

 

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