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がんをたたくウイルス療法

掲載日:2015年5月15日

がんをたたくウイルス療法
  • ウイルスを使ってがん細胞を殺すアイデアが生まれたのは100年ほど前のこと。子宮頸がんのイタリア人女性が犬に噛まれ、狂犬病ワクチン(弱毒化した狂犬病ウイルス)の接種を受けたところ、腫瘍が消えたのがきっかけだった。ただ、その後のウイルス療法は成果がまちまちで主流にならなかったが、近年になって状況が変わってきた。特別な遺伝子組み換えウイルスは、健康な組織を害さず腫瘍細胞だけに感染して破壊できる。免疫系を刺激して腫瘍を攻撃させる機能を付加したウイルスも開発された。既存の治療法を補完する有力なアプローチとして、今後数年のうちにいくつかのウイルス薬が実用化しそうだ。

 

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