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科学が明かした実態 - STAP細胞の正体

掲載日:2014年7月28日

STAP細胞の正体
  • STAP細胞とは何だったのか。

    理研統合生命医科学研究センターの遠藤高帆上級研究員による公開の遺伝子配列データの再解析と、共著者の若山照彦山梨大学教授が第三者機関に委託して行ったSTAP幹細胞の調査結果は、STAP論文における研究不正が、理研が不正認定した2項目をはるかに超え、研究全体に及ぶことを示している。

    論文で「STAP細胞」と呼ばれている細胞は、どれも同じ細胞ではない。少なくとも3種類あり、実験ごとに異なる細胞が使われている。遺伝子解析に使われたのはうち2つ。1つは染色体異常が生じた多能性幹細胞で、ES細胞(胚性幹細胞)とみられる。もう1つは多能性のない普通の細胞で、酸に浸けたマウスの脾臓細胞だと推定される。STAP幹細胞の元になり、キメラマウスを作製したSTAP細胞は、ES細胞の立体培養だった可能性が高い。STAP細胞を培養して作ったとされる「FI幹細胞」のうち、遺伝子解析実験に用いたものは、ES細胞とTS細胞(栄養膜幹細胞)の混合物とみられる。

    論文に掲載された「STAP幹細胞」10株は、すべて途中ですり替わっている。STAP幹細胞は若山氏が小保方氏にマウスを渡し、小保方氏がSTAP細胞を作って、若山氏がこれを培養してSTAP幹細胞にした。2株は若山氏が渡したのとは別の系統のマウスの細胞で、その遺伝子的な特徴は、若山氏自身が作ったES細胞に一致する。残る8株は若山研にはなかったマウスの細胞で、出所は不明である。

    論文で作ったとされた「STAP細胞」「FI幹細胞」「STAP幹細胞」はどれも、少なくとも一部は既存の幹細胞や、その混合物だったとみられる。

    以上の構図がどのようにして浮かび上がってきたのか。遠藤氏らの遺伝子解析結果についての理研の内部資料と、若山氏の調査結果の詳細を解説する。

 

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