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マガジン - 日経サイエンス誌ダイジェスト -

医学 DNAリングが拓く未来

掲載日:2010年9月14日

日経サイエンス10月号 宇宙のエネルギー保存則
  • ワクチンで感染症の予防をしたり、がんへの免疫力を高めるには、まず、免疫を活性化させなくてはならない。それを担うのは抗原で、病原体やがん細胞に特有のタンパク質だ。従来のワクチンでは、抗原タンパク質やときには毒性を弱めたウイルスをそのまま使っていた。近年、より安全性が高く、取り扱いが容易な方法として、DNAの環を使う試みが注目されている。この環の中に抗原の遺伝子の組み込むのだ。投与された人の身体で抗原が作られ、免疫が活性化される。初期のDNAワクチンはあまりうまくいかなかったが、10数年に及ぶ改良研究の結果、ワクチンとしての効果が飛躍的に高まり、新薬としての大規模な臨床試験が進んでいる。

 

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