マガジン - 日経サイエンス誌ダイジェスト -

量子コンピューターの作り方

掲載日:2008年10月7日

日経サイエンス11月号 迫り来る水危機
  • 昔の手動計算機「そろばん」は串に通した珠(たま)を指で動かして計算し、今のコンピューターはシリコン半導体の中を流れる膨大な数の電子を電圧で制御して計算したり、データを貯えたりしている。では、今のコンピューターをはるかにしのぐ性能を持つとされる量子コンピューターは何を使うのだろう。

    動作原理がまったく違うので半導体チップは流用できない。世界中の研究者が知恵を絞ってさまざまな計算手段を考案している。例えば光ファイバーや真空中を走る光子、液体の中に漂う分子、ダイヤモンドなどの結晶などだ。その中でも有望と見られているのがイオンだ。イオンは一種の自転をしていて、自転の向きの違いを1と0で表す。真空中に静止させたイオンにレーザー光線をあて、この向きを制御するというアイデアだ。「開発を阻む原理的な障害はない」と著者らは説く。

 

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