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コラム - ハイライト -

科学者はもっと社会と公衆の理解を

科学技術振興機構 社会技術研究開発センター長 有本建男 氏

掲載日:2006年11月21日

社会技術フォーラム(2006年11月20日、社会技術研究開発センター 主催)あいさつから

阪神淡路大震災やサリン事件、そして近年取り沙汰されている鳥インフルエンザ問題などを受け、一般市民の科学技術に対する期待は「安全」、「健康」といった分野が高くなっている。これらを満たすためには、「知識のための科学技術」から、「社会のための科学技術」への変換が必要だ。

しかし現在、科学技術は経済発展、国際競争のために用いられることに関しては進歩しつつも、社会とのかかわりにおいては切り離されてしまいがちである。一般社会と科学技術のつながりをもたせることが、求められている。

そのためには、公衆の科学理解を促進させることも重要であるが、同時に科学(者)が公衆を理解することも促進しなければならない。科学(者)が、社会を理解し、公共に目を向け、問題解決に力を注ぐことこそが、新しい価値観の創出にもつながるのではないだろうか。

さまざまな立場の関係者のネットワークづくりが大切であり、それぞれが特定の課題の解決に向けて明確な意志と目的を共有し、対等な立場で、その特徴を活かしながらともに進む「協働」が重要だ。

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