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2007年11月4日編集だより

小岩井忠道

紅葉が見ごろとは言えなかったが、天候に恵まれた週末、箱根の1泊旅行を高校の先輩、同級生同士4人で楽しんだ。

小田急ロマンスカーのゆったりしたシートに納まり、朝刊各紙をにぎわしていた福田、小沢両党首会談について大いに会話が弾む。箱根湯元駅に着いたら、ホームは人であふれ返っている。箱根登山鉄道、ケーブルカーを乗り継いで目的地の中強羅にたどりついたが、どちらも車内は身動きもできないような混みようだった。ロマンスカーと箱根登山鉄道の乗り心地には相当な落差がある。

翌、日曜日、ケーブルカーとロープウエイを乗り継いで早雲山から桃源台まで車内から景観を楽しんだ。快晴の青空をバックにくっきりと姿を現した富士山を見てロープウエイに同乗の高齢者グループから歓声が上がる。確かにすばらしい眺めだ。桃源台周辺には、何度も来たことがあったが、いつも宿に直行、翌日はテニスをして真っ直ぐ帰京してしまうのが常だった。ロープウエイに乗ったこともなく、芦ノ湖から元箱根に回ったこともなかったので、箱根から富士を眺めて感心したという覚えがない。

そのうち「富士山は噴火するのか」という話になった。

「300年前、宝永地震の時に大噴火している。富士山の下はフィリピン海プレートと陸のプレートの境界。噴火は、東海地震や東南海地震、南海地震と基本的に同じ原因で起きるのだろうから、もう噴火しないということはないはず」

まずは編集者が教科書的な見方を開陳する。

宝永地震というのは、よく知られているように記録に残る中では最大の地震とされており、東海地震、東南海地震、南海地震が一度に起きてしまった大地殻変動である。四国沖から駿河湾奥まで伸びる南海トラフ-駿河トラフに沿った断層が一挙にずれ動いたといわれている。駿河湾の奥まで地下が動いたのだから、富士山の真下でも何かが起きておかしくない、というのは素人でも分かりやすい話だ。

ならば、次に駿河トラフに沿った地殻が次にずれ動く東海地震が起きたときに、富士山に何の影響もないのか? そもそも東海地震はいつごろ起きそうなのか?という話になった。

「東海地震だけが単独で起こるのではなく、起きるとしたら次の東南海地震と同時ではないか」。富士山噴火の可能性について調べたことがあるという同級生が、今度は解説した。

政府の地震調査研究推進本部地震調査委員会が公表している予測地図によると、東海地震も南海地震も南海地震も危険度は同じ扱いのようにも見える。南海トラフ、駿河トラフに面した四国、紀伊半島、東海、伊豆半島は、いずれも今後30年間に震度6以上の揺れに見舞われる確率が最も危険な26%以上の地域、とされているからだ。

帰京してニュースを見たら、民主党に噴火が起きていた。

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