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2007年8月25日編集だより

小岩井忠道

神宮球場でヤクルト-横浜戦を観た。野球をテレビで観てもさっぱり面白いと思えないが、ドームではない普通の球場は別だ。例え外野手にとられても大きな当たりはそれだけで楽しいし、選手たちの動きもよく分かる。高く上がったボールの背景に空が広がっているのも大事なことではないだろうか。屋根に覆われていては、どのくらいの当たりかぴんと来ない。

プロ野球観戦は、高校の同窓会が主催する夏休みの企画で、以前は後楽園球場に勤務していた先輩に面倒を見ていただいた。今はヤクルト本社勤務の後輩が神宮球場のヤクルト戦を設定してくれている。この日はヤクルト球団もベテランの職員を1人付けてくれるサービスぶりで、大勢の小学生たちはこの職員の指導で首尾よく、試合前の練習から上がってきた選手たちからサインをもらい大喜びだった。

試合は、ヤクルト打線が工藤投手にすっかり押さえ込まれてしまい7回裏を終わってヤクルトの1対3。編集者の孫を含め、同じ小学校の野球チームに属する子どもたちやその家族のほとんどは7回の表裏を見届けると帰ってしまった。翌朝、試合があったそうで、この野球チーム仲間でどうしても最後まで観たいと残ったのは数家族だけだ。ところが、工藤投手が引っ込んだとたんにヤクルト側にヒットが出、横浜の内野陣にエラーが続く。最後は、ヤクルトのサヨナラ勝ち、残った子どもが翌日、チームメートに鼻高々で報告するようすが目に浮かぶようだった。

編集者も後輩たちと試合中、さらには終わった後、ビールを飲みながらの野球談義で大いに楽しい思いをしたのだが、一つ文句を付けるとすれば、試合時間の長さだろう。7回を終わった時点で、既に3時間もかかっている。あまり間隔を置かず投げ込んだのは途中ちょっとだけ出てきたヤクルトの外国人投手だけだったように思う。大体、イニング表裏の交代にあんなに時間を取る必要があるものだろうか。投手は別として、サッカーなど他の球技に比べ野球選手の運動量が大きいとは思えない。交代時などもっときびきび走れないものだろうか。

映画の作品も2時間を超えないようにするため、監督や脚本家も相当の努力をしているように見える。プロ野球の試合時間がむしろ昔から延びていることで、だれか得している人でもいるのだろうか。

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