サイエンスポータル SciencePortal

アーカイブ - 編集だより -

2006年10月10日編集だより

小岩井忠道

久しぶりに筑波研究学園都市に出かけた。「JSTサテライト茨城」の開館記念式典が、10日午後、つくば国際会議場で開かれたからだ。JSTサテライトは、地域の産学官の交流や、独創的研究成果を育成する拠点となり、触媒、エンジンの役割を果たすのが責務である。科学技術振興機構(JST)が、地元の協力を得て全国各地に順に設けている。

橋本昌・茨城県知事と沖村憲樹・JST理事長による調印式を見届け、その後の記念パーティーで地元大学や研究機関の旧知の方々とも懇談した帰り道、つくばエキスプレス・つくば駅近くのそば家で、一服した。ささやかな飲み代とはいえ、地元に落とした方が、と思い。

21年前、この地で「つくば科学博」が開かれたとき、「つくばエキスプレス」のような都心と直結する公共輸送機関はなかった。博覧会開催が本決まりになり、これからもろもろの準備作業が始まる。ちょうどそのころ関係者から聞いた話を思い出した。

博覧会関係者が、契約して間もないコンパニオンを連れて現地に行こうと、上野駅の常磐線ホームに集合した時の話だ。華やかな制服姿のコンパニオンたちの顔つきが一様に暗い。

これから向かうのは、とてつもないへんぴな場所…。コンパニオンたちのそんな気持ちが、現地に着く前から、表情に出ていたというわけだ。

そば家のメニューを見ると、もりそばに「更級」と「田舎」の表示がある。冷酒ともりを頼んだ後、つまみがないので、天もりに変えようとしたら「てんぷらは売り切れ」とのこと。さらに肝心のそばも、好みの「田舎」は売り切れて、「更級」しかない。

「最近は、つくばでも更級がいいという人がいるの。(白くて細い)そうめんみたいな」

店のおばさんに聞いたら「東京から来て、わざわざ『更級』と注文する客がいるので」という返事だった。

つくばも、だいぶ変わったようだ。

ページトップへ