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2006年10月5日編集だより

小泉成史

こどものためのお仕事体験タウン「キッザニア」が今日、東京・豊洲にオープンした。 1999年にメキシコで始まったこの施設、以前から面白そうだと思っていたら、あっという間に日本にもできてしまった。こどもたちが病院、消防署、お菓子工場そっくりに作られたパビリオンで、消防士や銀行員、ピザ職人など70種以上のお仕事を体験し、独自の通貨「キッゾ」で給料をもらい、買い物ができる仕組み。

こどもたちはここで遊びながら、挨拶など社会のマナーや経済の仕組みを学んでいける。エデュケーション(学習)とエンターテインメント(娯楽)を組み合わせたエデュテインメント施設だ。

週刊誌などの紹介記事をみただけでも楽しそう。ちょっと行って菓子職人などやってみたいが、残念ながら大人は体験できず、こどもの付き添いのみ。ウチのこどもたちが小さい時にこんな施設があったらなあと、子育てが終わってしまった身としては羨むだけ。

都市の定義に「こどもが自由に歩き回って、将来の職業を探せるところ」とかいうのがあった。確かに昔は街を歩けば畳屋さんの華麗な針さばきや水道工事のおじさんの鉛管ネジ切り作業などいくらでも見学できた。今は状況が変わってしまったから、こうした“模擬都会”が必要ということか。

博物館業界ではかなり前からエデュテインメントが言われていたけど、既存のこども博物館や科学館がキッザニアの新鮮な魅力に打ち勝つのは大変そうだ。動物園では北海道の旭山動物園の独り勝ちが続いているが、ここも業界の台風の目になりそう。

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